【コラム】産休・育休中の年次有給休暇は消化できるか?

★現在、産休中又は育休中の方で、休んでいる間に使っていない年次有給休暇が気になる方がいらっしゃるかもしれません。

時折「産休や育児休業中に年次有給休暇を使えますか?」とご質問をいただくことがあります。

休んでいる間に時効が過ぎてしまい、手持ちの年次有給休暇が無くなってしまうことが気がかりなこともあるかもしれませんね。

そもそも年次有給休暇とは、労働義務がある日について請求することが出来るものです。

そのため、会社の公休日に年次有給休暇を請求することはできません。日曜日が休みの会社で、「日曜日に年次有給休暇が取りたい」とは誰も言いませんよね?

同じように、産前産後休業や育児休業は、労働義務が免除されている期間です。すでに労働義務がありませんので、年次有給休暇を請求することはできないのです。

ちなみに、産前産後休業は、産前6週間(多胎妊娠の場合は14週間)において女性社員が請求した場合に、産後8週間は就業させることはできないことになっています(労働基準法第65条第1項、第2項)。ただし、産後6週間を経過した女性が請求した場合において、その者について医師が支障がないと認めた業務に就かせることは、差し支えありません。

産前休業を請求せずに年次有給休暇を利用する、又は産休と年休を組み合わせる、という休み方も可能です。ただし、年次有給休暇を使う場合は給与が支払われていることになりますので、出産手当金の対象とはなりません。

産休や育休を申請する前に、労働義務が免除されていない期間について年次有給休暇を請求することは可能です。

このあたりは、あらかじめ個々人で検討されておくとよいでしょう。

なお、年次有給休暇は出勤率が8割以上あることが要件とされていますが、下記については、法律上出勤したものと取り扱うこととなっています。

(1)業務上の負傷・疾病等により療養のため休業した日
(2)産前産後の女性が労働基準法第65条の規定により休業した日
(3)育児・介護休業法に基づき育児休業または介護休業した日
(4)年次有給休暇を取得した日

こうしたルールは、会社の就業規則にも規定があるはずですので、一度確認をしてみてください。

※ この投稿内容は、掲載日時点の法律等に基づいて作成しています

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